2004年12月30日木曜日

波のスピード

光や音は,波長によってスピードが変わることはないが,水面の波はかなり変わる.
子供の頃,海で泳いでいるときに,沖を船が通ると数分後に2~3個の大波が来るのがあたりまえだった.海水浴場の波の波長は10~50mくらいだろうか.

「外洋においては,波の伝播速度は波長の平方根に比例」らしい.
つまり波長が100倍で速度10倍.
うねりというのは波よりも波長が長く100mで時速45,400mで時速90.ところが,これは波長が水深より小さい場合である.

津波の波長は数十キロから数百キロ,海の水深よりはるかに長く,高速で伝わる.
1960年チリ地震の津波は2万キロを22時間で日本に到達.時速900キロ.ジェット機並み.

さて,普通の波が高さ10mでも,波長数十メートルなので,ざぶんと海岸に打ち付けて終わりだが,波長数百キロの津波が押し寄せると,海面の高い状態が長時間続く.
つまり津波の高さ2mでも,海面が2m上がった状態が長時間続き,海水がどんどん陸地をあがっていく.そして恐ろしいのが引き波.押し寄せるときは海面が上がった状態だからゆっくりと陸地にあがっていくが,引くときは低いところに流れが集中し,集中豪雨の鉄砲水と同じ状態になる.
津波は「波」ではなく,潮の干満のような海面上昇と捉えるべきだと思う.実際報道でも「潮位の変化」という言い方をしている.

潮の干満も12時間で1周するが,これも波と考えれば,波長2万キロ.6時間で1万キロをめぐるので,時速1667キロ.もちろん,海抜0mは大潮の満潮時の海面だから,満潮で堤防を越えることは無い.

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