2012年3月7日水曜日

教養

部活の2年生が,卒業生への色紙を顧問にも書いてほしいと持ってきた.
んー・・・一期一会とか,四字熟語にしようかな.
あ,そうだ,Auld Lang Syne がいいかな.こういうのは,人の言葉を借りるのが簡単.この詩は,そういう目的でたまに使わせてもらっている.

Robert Burns の詩.メロディーは日本で蛍の光になっている.
一番の後半部分だけでいいだろう.
For auld lang syne, my dear,
for auld lang syne,
we'll tak a cup o' kindness yet,
for auld lang syne.
by Robert Burns
と書いて,一言付け足しておしまいw

生徒に渡して,それがもう一人の顧問の先生へ.
英語っぽいけど,英単語が不思議なので,英語の先生に質問したそうな.
英語の先生も知らなかったようで,ネットで勉強したという.

自分はさらに,スコットランドの歴史とか,ロバートバーンズが詩を作る以前のこの歌の意味する歴史的なことを解説.

「なんで数学の教員がこんなこと知ってんだろ.おれって,教養あるなー.」(自分で言うなw)

Auld Lang Syne を知ったのは,高校生の時,山下達郎がFM放送で合唱の解説(バーバーショップスタイルとかフォーフレッシュメンとか)をするサンプルのために一人でアカペラ多重録音で合唱にした Auld Lang Syne を聞いたのが最初.
それも,全部作る時間がなかったようで,出だしの
「Should auld acquaintance be forgot, and never brought to mind ?」
だけをいろいろなスタイルで.
このときは純粋に音楽的興味で聞いていた.Four Freshmen な蛍の光はかっこよかった.

で,20年ほど前,スコットランドのことを書いた文章に触れた.
確か岩波書店の「図書」という小冊子だったかな.年間500円くらいで購読していた.
そこに,上記の部分の名訳が出ていて,こちらも忘れない.こちらもグッとくる.
ああ過ぎし日のため
過ぎ去りし日のため
友よ 杯を
遠い 遠いあの日のために
訳者の名前も出ていたと思う.ネットで探しても訳文は見つかっても,訳者名は出てこない.
その文章には,スコットランドの歴史と,Auld Lang Syne が Burns が書き直すまえの歌の意味するところ(スコットランドの栄華と衰退)などが書かれていて,感動したのを覚えている.

日本で蛍の光はさよならの曲だけど,Burns が書いた Auld Lang Syne は友情の曲.
9年前の国際数学オリンピックでも,みんなで歌った.

Should auld acquaintance be forgot,
and never brought to mind ?
Should auld acquaintance be forgot,
and days of auld lang syne ?

For auld lang syne, my dear,
for auld lang syne,
we'll tak a cup o' kindness yet,
for auld lang syne.



今はネットでなんでも調べられる.逆に量が多すぎて全部を知ることはできないから,それは何も知らないことと同じ.
目の前の宝の山を,宝に変えるのが「教養」ってものだ.

0 件のコメント:

コメントを投稿

「コメントの記入者:」は「匿名」ではなく,「名前/URL」を選んで,なにかニックネームを入れてください.URL は空欄で構いません.