2011年7月26日火曜日

若松町

総務省へ出張.
総務省といえば,Radio な人間には,縁の深いところ.じぶんの免許証は総務大臣発行だし.>以前の記事

でも今日は,総務省第2庁舎の統計局.
なかなかセキュリティが厳重.敷地の入り口の警備員に,身分と要件を告げると,事前に連絡してあったので,すんなり通過.
で,建物入り口の警備室で,首に下げる ID カードをもらって,駅の自動改札のようなゲートがあって,タッチして中へ.

用件は,極秘です・・・なんてことはなく,統計の専門家の大学の先生に,統計教育の取材.
先生の都合のよい日が,たまたま統計局の仕事の日であったというだけ.

今度の教育課程では,小中高の算数数学に統計教育が必修化する.

諸外国では,小学校から,物事を統計的に捉えて,確率を学んで,未来に対して戦略を立てるという,教育が行なわれているという.
しかしそれはもともと,トヨタとかソニーの「改善」の手法が手本になっているのに,日本ではそれが企業だけのものになっていて,国民全体のリテラシーの向上になっていない.それをなんとかしなければという,産業界からの要請もある.しかし,われわれ数学の教員はそうした統計教育を受けたものは皆無であるし,来年の教科書を見てもそのような視点でかかれてはいない.
データを取って統計的に処理しておしまい.

データから何を読み取るかとか,読み取ったデータから,どう未来を予測するかとか,それが本来の統計の役割で,IBM がハード・ソフトから撤退したのは,分析と戦略を売った方がよっぽど金になるとわかったからのようである.今,日本の企業はそうした欧米企業に高い金を払わざるを得ない状況にあるらしい.
つまり,日本には「統計家」という職業がないので,データをとっても戦略につながらない.
たくさんあるデータから何が企業の儲け・顧客の満足・競技の勝利につながるのかを根性ではなく,科学的に捉える姿勢を育てるのが本来の統計教育であるのに,それが日本の教育ではまったくないがしろになっている.

で,金融で負け,マネジメントで負け・・・ということらしい.
あと,20年で追いつくかな.

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