2010年12月7日火曜日

意見募集

パブリックコメント
> アマチュア無線技士国家試験に係る試験科目(電気通信術(モールス電信))の見直し案に対する意見募集について

自分は大賛成.

Wikipedia> 非常用の通信手段としても国際海事機関(IMO)の決定により、国際的な船舶安全通信がGMDSSに1999年2月に完全に移行したため、モールス通信は基本的に使われなくなった。

国際電気通信連合憲章に規定する無線通信規則からモールス符号の技能要求は削除され,世界的にはモールスの試験なしで,資格が取れるようになってきている.使われなくなったのだから,試験をしないのは当然.これは時代の流れ.

以前は,通信方法とは電信と電話くらいしかなかったが,今は映像やディジタルその他さまざまなものがある.
資格によって,周波数や空中線電力の操作範囲があるのはいいとして,通信方法の操作範囲に電信だけが独立しているのは違和感があった.

試験を課さなくても,実際に運用するには,自分でワザを高めなければならないのは同じこと.
映像やディジタル通信の技術を高めるように,モールスの技術を自分で高めればよいだけの話である.誰か公的機関にその技術を担保してもらう必要など全くない.
試験がなくなれば,モールスの技術が誰にも縛られない,自分の責任による趣味ということになる.まさに,アマチュア精神そのものだと思う.
それこそ,「モールスの段位」とか民間資格のようなものがあれば,そちらの方が楽しいと思うしアマチュア的.

モールス符号の敷居が下がっても,今行われているモールスのレベルはさほど変わらないのではないかな.

現在の1級の毎分25字の受信という試験は,5wpmくらい.遅すぎて短点が長点に聞こえるスピードなので,全く実用的ではない.
自分が超スローと思う 12wpm くらいでも,昔の1級レベル(欧文毎分60字)である.
自分はラバースタンプで15~18wpm.599BK やコンテストではパドルを使って,20~30wpm で呼ぶときもある.いつだったか,EUの局が 40wpm で CQ を出していた.>職人芸

モールスが非常通信の最終手段だった頃は,デタラメな符号で人的被害が出るのを抑止する意味があったかもしれないが,デタラメな符号を打ったら,コミュニケーションが成立しないのだから意味がない.つまり,コミュニケーションのためにはなんとしても,自分の責任でレベルを上げなければならないのである.「プロの通信士」のスキルを国家が担保するのは当然だが,アマチュアまで担保する必要はなかろう.
これってとてもいいことだと思うな.
最低限の「知識」だけは試験で担保するにしても,スキルは自ら磨けばよいのだ.

別に1級に受かったからと言って,無線機を作れるスキルが保証されるわけではない.素人としての最低限の知識があるので,そこから自らスキルを磨いて,機械を自作できるようになるわけで,モースルのスキルもそんなものでよいと思う.
試験がなければ,モールスの勉強も,最初から実用性のある訓練ができる.試験があると,「試験に受かるための不毛な訓練」をしてから,はじめて実用性のある訓練に入ることになって,遠回りである.

ちなみに,くろべえが1級を目指そうと思ったのが,モールスのレベルが昔の3級レベル(毎分25字の受信のみ)になったから.
昔の欧文毎分60字を目指して,一から勉強したら,1年くらいかかりそうでだったが,レベルが下がったおかげで,2ヶ月くらいで1級が取れた.
おかげで,自分のような 599BKお気楽交信擁護派が増えるのではあろうがw
試験がなくなれば,599BK は激増するだろうな.CW人口が増えるのは裾野が広がることであり,よいことだ.

その中で,599BK の是非とか,縦キーvsパドルとか,ラバスタvsラグチューの楽しさなどが議論されていけばよい.それにはまず「産めよ増やせよ」である.

そもそも,電波法の目的が
> 電波の公平且つ能率的な利用を確保することによつて、公共の福祉を増進することを目的とする。
わけで,モールスのスキルまで国に保証してもらう筋合いのものでははない.モールスの試験がなくなっても,公共の福祉は減退しない.ただし,知識を問う問題はもっと難しくしていい.

ということで,賛成意見を送ろうかな.

追記 Dec.21
こんな意見を送った.
意見書

2010年12月20日

総務省 総合通信基盤局 電波部 電波政策課 様

郵便番号:   277-0034
(ふりがな)  ちばけんかしわしふじごころ
住所      千葉県柏市藤心
(ふりがな)  うじいえ
氏名      氏家 太郎藤原朝臣公頼
属性      第一級アマチュア無線技士・千葉県立高校教諭
電話番号    090-8083-7157
電子メールアドレス       jg1bgt@jarl.com

「アマチュア無線技士国家試験に係る試験科目(電気通信術(モールス電信))の見直し案」に関し、下記のとおり意見を提出します。


見直し案に賛成します.
まず,短波帯で通信する以上,昔はプロ,アマチュアを問わずどの資格においても,モールスのスキルは,国際的に必要だったと思います.しかし,通信方法がディジタルに移行し,どの通信会社もモールスをやめ,国際電気通信連合憲章に規定する無線通信規則からモールス符号の技能要求は削除されている以上,それは不要であると考えます.
次に,数十年前に通信方法が電信と電話しかなかった時代は,電話でなければモールスでしたが,現在は,映像やディジタルなどさまざまな通信方法が確立されています.その中で,モールスだけが独立して試験が課されることに以前から違和感がありました.モールスの技能試験を課すなら,電話以外の映像やディジタル通信も同様にすべきと思いますが,それは現実的に不可能です.他の通信方法に技能試験がなければ,モールスの試験もなくすべきです.
さらに,昔は耳で聞いて手で打つのがモールスの基本だったかもしれませんが,現在は読み取りソフトの利用や自動送信もできるので,知識があれば,音響受信や手動送信ができなくても,モールス通信に参加できます.「モールス通信は五感を使うからこそ」という意見もあるようですが,サミュエル・モールスが始めた頃は紙テープに書かれた長短点を目で読み取ったのですから,コンピュータの利用はサミュエル・モールスの時代に戻った方法といえます.音響受信の試験がなくなることは,サミュエル・モールスの受信方式に戻ることと言えます.
また,プロの通信のスキルを国家が担保する事は必要ですが,それを国家に保証してもらうことなく自ら高めることが,アマチュア精神(金銭上の利益のためでなく、もつぱら個人的な無線技術の興味によつて行う自己訓練、通信及び技術的研究の業務)と思います.また,モールスの試験がなくなっても,電波法の目的である「電波の公平且つ能率的な利用」が確保されなくなったり,「公共の福祉」が減退するとは全く思えません.
最後に,私自身は,モールス通信を大変愛しています.30年前の局免許失効からの復活組みですが,モールス通信をしたくて一級を取り,現在の局免許を受けてからモールス以外で電波を出したことはありません.普段から音響受信をし,五感を使った使う通信が大好きです.モールスを愛しているからこそ,その試験がなくなって,モールスの敷居が下がり,多くの人がモールスに挑戦できるようなることを大変にうれしく思っています.スタートは,読み取りソフト,パソコンからの送信で十分だと思います.そのままディジタル通信に移行してもよいし,音響受信,手動送信に挑戦する人も出てくると思います.
今回の見直しを機に,ますますモールスの人口が増えることを期待しています.

追記 Feb. 11 > 電気通信術試験廃止

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