2010年6月24日木曜日

「ラストシーンから作る」

北野武監督が映画の作り方をそう話していた.
そのほうが論理的にストーリーを展開できるという.

これって,数学の証明の書き方である.
結論を導くために,その1行前を作り,そのために,その1行前を作り,・・・,そのために,仮定から出発しなければならないというように,証明は組み立てるものである.

よく,どうしたら,その証明方法を思いつくのかと言われるが,
「結論から逆にたどるほうが証明は作りやすい.」
と説明する.

たとえば,図形の証明の補助線なども,
「どうしてそんな唐突に補助線を思いつくのか」
と思うようだが,それは仮定から思いつくことではなく,結論が成り立つとすれば,そこに補助線を書く以外にないのである.

で,それを読み手が仮定からたどると,とてもトリッキーで,どうしたら,そんな展開になるのか?
と思うのだろう.

北野監督の映画のストーリー展開のおんもしろさは,そうした数学の証明をたどる意外さがあるのかもしれない.さすがコマ大数学科.

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