2009年7月31日金曜日

理数教育

今日は数学の出張.
朝,駅に行くと大量の中学生が降りてきた.
「どっかでイベント・・・?」

よく考えたら,自分の学校の,学校公開日だった.
昨日,そのために体育館の椅子並べの手伝いをしたのだっことを,電車に乗ってから思い出した.

高校の教育課程が2013年度から新しく変わるが,数学と理科は小中学校で新教育課程を前倒しして実施しているから高校もそれに合わせて2012年度から対応しなければならぬ.
ということは2011年度夏には決定しなければならない(入試の関係がある)から,2010年度に校内で結論が出ている必要がある.
結局,それに向けた本格的な編成作業は今年度からとりかからねば・・・
というような説明.
ほかの教科は前倒しはないけれど,理数科だけ新教育課程を1年早く編成しなければならないという状況.

新教育課程は,この国をもう一度技術立国を目指したいというコンセンサスのもと,理数教育を充実させるのが目玉なので,一刻も早く理数教育を始めるということではある.
でも,世間の大多数は,「理科嫌い・数学嫌い」である.

今まで,理数嫌いの世間が「もっと人間的に」とかなんとかいう理由で,理数教育をないがしろにしたおかげで,新興国にその分野を食われてあわてて「それはまずい」と小手先の教育課程改革.
今まで20年以上にわたって,コテンパンに理数科目がないがしろにされたのだから,教員は足りぬは,教育技術は落ちているは・・・
20年前の理数教育のレベルに戻るには,10年かかるだろうなぁ.

だいたい,小学校の教員の大多数はおそらく
「理科は不得意です」「数学は嫌いです.」
と胸を張る文系人間だろうから,そうは簡単に理数教育が元に戻るとは思えない.

中国やインドのように,文系でも
「大学入試には数学・理科が必須」
くらいにならければねぇ.
今まで大学は,ランキングを上げるために科目数を減らしてきた.(科目数が減れば,標準偏差は小さくなるから,ランキングが上がるという数字のマジック)
それで,「大学生はアホになった」と嘆くのだからチャンチャラおかしい.センターレベルの学力がなくて「大学生」というのは,世界から見たら恥ずかしい状況で,ずいぶん前に「分数が出来ない大学生」が話題になったけれど,入試になければ勉強しないのは普通のこと.
高卒の就職試験の一般教養に簡単な数学が出るのに,最高学府の入試にそれすら課されないというのはどう考えてもおかしい.

さて,数学嫌いを作ったのは,われわれ数学の教員であることも間違いのない事実はあり,そのせいで理数教育がないがしろにされてきたという事もある.(学園ドラマでは意地悪な教員の代表は数学)
うちの学校のアンケートでも,キライな教科第3位は数学.でも好きな教科第2位は数学(1位は体育)>以前の記事

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