1999年10月22日金曜日

防衛政務次官辞任

「議論をすることはよくないのか?」
といった,やめ方をしていた.
もしかしたら,この発言を聞いて,
「議論自体を封じ込めるのはよくない」
と思う人もいるかもしれないが,違うな.

大量殺戮の方法を議論するって言ってるんだぞこいつらは.
なーんだ,オウムと同じ穴のむじなだな.ということがよくわかる.
「殺す方法」を議論するなどとんでもない.
サリンを作る議論と,核兵器を持つ議論というのは,
全く同じであることを認識しなければならない.

殺人が好みの人物を,閣僚からはずすのは当然として,
なぜ,議員辞職に追い込めないのか.
このような人物が議員であるというのは,
松本ちずおを議員にするのと同じということだ.


核兵器は防衛ではなく侵略兵器である.
抑止力といったものは幻想でしかない.
それは核がこわいという考えから出てくる.
簡単に言うと「暴力が怖い」わけだ.
暴力は痛いけど怖くはない.
暴力には良識に基づいた言論で対抗するものだ.
核兵器の廃絶は核兵器に頼ろうとする(西村のような)
人間の心に巣食う暴力への恐怖を廃絶するしかないのだ.

あと,言論の自由というのは「言論によって刑事罰を受けない」だけであって,
殺人の言論を吐く人間を公人から排除することは,
言論の自由となんら矛盾するものではない.
今回の事件は言論の封じ込めでもなんでもなく,
閣僚辞任くらいでは不十分だ.

1999年10月21日木曜日

1999年数Bベクトル抜き打ちテスト

10月に3年生に実施した抜き打ちテスト。1学期に抜き打ちをやっているので,生徒諸君にとっては「まだかなまだかな.そろそろだぞ」という期待と不安の中実施されたテスト.

pdf と TeXソース

1.「写像」と「対応」の違いについて説明せよ.

2.命題「ある区間(a − p, a + p) をとれば区間内のすべてのx について
f(x) ≤ f(a)」の否定命題を述べよ.

3.有界と無限小を定義せよ.

4.lim x = α を「無限小」という言葉を用いて定義せよ.

5.無限小と無限小の和が無限小であることを用いて,lim(x+y) = lim x+lim y
を示せ.

6.数列 (1+\frac{1}{n})^n の極限や,2^{\sqrt{3}}
の存在を保証する数列の定理はどのようなものか述べよ.

7.「1/n は正の数,正の数は0 ではないのに極限が0 であるのは納得できな
い.」という人に対してどのように説得しますか.

8.「はさみうちの原理」を書いてください.

9.\lim_{x\to 0}\frac{\sin x}{x}=1の図形的意味を説明せよ.

10.関数の連続を定義せよ.またその定義のセンスはどんなものか.

11.最大値の定理を正確にのべよ.

12.中間値の定理を正確に述べよ.

あたった

モニター募集に応募したら,あたった.
今日は給料日だし,ただのビールは手に入ったし,気分がハイになって抜き打ちテストをやった.

1999年10月19日火曜日

生徒のHPより

> 子供「へぇ、二十世紀ってこんなんだったんだ。ところで2000年って父ちゃん何歳の時?」
> 父親「20歳」
> 子供「父ちゃん、その記念すべき千年紀に何してたの?」
> 父親「浪人してた」
> 嫌ですねえ。これは。

時計を買った

腕時計だ.こういうものには大変なこだわりがある.
まずはロレックスであること.なんていうことでなく,
「安いこと」と「時計としての機能が整っていること」だ.

そもそも,いままで使っていたのは4年前にホームセンターで980円で
買ったものだ.
そのとき,580円のディジタル時計にすべきか,
980円のアナログ時計にすべきか5分間ほど悩んだ挙句,
「安くても時計の機能が不十分なディジタルより高いけどアナログ」
という結論に達して買ったものだ.

そう,時計としての機能の観点ではディジタルは失格である.
なぜディジタルはだめか.
私のようなアナログ人間にとって
「3桁以上の数字を読む」というのは苦痛である.
その点,アナログ時計は直感的に時刻がわかる.

さらに,文字盤は数字1から12が書いていなければならない.
ローマ数字や,単なる12個の印では,何がなんだかわからない.
この数字によって,運転中でも一瞬で時刻を読み取れるわけだ.
車のダッシュボードにもディジタル時計があるが,
それで時刻がわかるのはラジオの時報が鳴ったときだ.

さて,4年前に買った時計,バンドの革の部分がボロボロになったので,
バンドだけ買い換えようとホームセンターへ行くと,


一番安い革のバンドはなんと1500円もする!!!
しかしやはり新品が980円で並んでいたので,
今回もこの厳しい選択基準により,結局以前のものと同じブランドの
ものを買うことになった.4年も経つとデザインもかなりよくなっていて,
その点も満足であった.

めでたしめでたし.

安いだけなら今,ディジタル時計が100円ショップでも売ってる.
でもアナログ時計はないんだな.

さて,最も正確な時計とは,どんな時計だろう.
現在,最も正確なのはセシウム原子時計といわれている.
でも,止まってる時計のほうが正確だもんね.
だって,12時間に1度,真の時刻を指しているに違いないから.
そう,12時間刻みの時計と考えれば,これほど正確な時計はない.


満足!

1999年10月18日月曜日

数学基礎論講義

という本にはまっている.(田中一之 他著 日本評論社)

一応,この分野は自分の専門だから,比較的楽に読める本なのだが,
ちょいと今まで読んだ本とは毛色が違って楽しい本だ.

「はじめに」の中の一文には

「専門家を目指すならこの程度の知識は宴会で酔っぱらってもそれんじられるくらいにマスターしておきたい.」

なんて書いてあるし,ある問題では,

「30分以内に解ければ有段者」

との但し書きがついていたりする.

最近の専門書は昔のように,「木で鼻をくくる」ようなものは少なくなってきた.
高木貞治の「解析概論」が名著といわれるのは
自由で自然な発想で書かれているからでなないかと思う.
(逆に独り言のような書き方で,私はきらいだ)



「木で鼻をくくる」数学書が増えたのは1960年代の「数学の現代化」の
おかげで,このころはブルバキ流の書き方がはやったのだと思う.
数学基礎論という分野はもっともブルバキ流の書き方が似合う分野だから,
この本のような楽しい本はなかなかなかったと思う.

でも,洋書は昔から読み手思いで,師匠からもらった
S.Kleene Introduction to MetaMathematics はとても読みやすかった.

1999年10月16日土曜日

いそがし

ゆうべは徹夜で授業プリントを20ページ分作ろうと思っていたのに,夜8時に学校にノートを忘れたことに気づき,学校へとりに行った.
うちは定時制があるから9時過ぎまであいている.
そんで朝3時までかかって,プリント p.210から p.225 までを仕上げ,
今日,p.201-p.220 まで20ページ分を印刷して配布.
月曜日まで,p.240 まで仕上げて印刷しなければならない.
もう自転車操業だ.

それから,昨日プリントアウトした学力テストの解答例を学年全員分,理系220枚,文系160枚印刷した.ふぅ.

来週火曜日は午後からフェンシングの顧問会議で出張.午後のクラスは自習だよ.

1999年10月15日金曜日

交通ルールを守ろう

どうも,ちかごろ自分は交通ルールを守っていない.
マナーはかなりいいほうだと思うし,基本的に安全運転で,
「無事故」ならかなりの長期間なので保険料の無事故割引も最大だ.
ところが例えば,信号無視は確信犯だ.赤信号はもちろん止まる.
でも,自分の住む田舎道の赤信号では
しばしば自分1台だけがむなしく止まっていることがよくある.
すると必ず,徐行して通過してしまう.
青信号に突っ込んでくるやつもいるから安全確認は十分する.

べつに急いでいるわけではないんだが.
一方通行の逆走とかも,やってしまうんだな.
だからいつまでたってもゴールド免許にはならない.
一時期は「あと1点で免許停止です」なんてハガキまで来た.
道路標識1本分くらいは反則金支払ったかな.



数年前に朝つかまって,遅刻した.
青切符に勤務先を書くとおまわりさん,
「職場には連絡行きませんから」
と気を遣ってくれたけど,気遣いをよそに,
さっそく青切符と反則金の領収書を,教室掲示してしまった.
だって生徒が「先生どうして今日は遅刻したの?」なんてきくんだもん.
正直者のぼくがうそをつけるわけがない.
もちろん「交通ルールを守ろう!」と大書きした紙に張り,
悪い見本(つまり反面教師)として.
生徒はこんなもの見たことないだろうから,勉強になっただろうな.

その日の授業.
「法律違反は本当は罰金か懲役.で,それを決定するのが裁判.
そして罰金刑以上が決定すれば前科になる.
ところが軽い道路交通法違反は,それを認めて反則金を支払うと
裁判を省略してくれるし前科にならないんだよ.青切符をよく見ると書いてあるぞ.
だから反則金制度のない自転車の交通違反は,例えば二人乗りとか一時停止違反とか
検挙されたら本当なら裁判で罰金刑となり,前科1犯ということだけど,
殺傷力は自動車よりかなり少ないのに,自動車よりペナルティーが重いのは
不公平だから,警告で済ましてくれるんだ.
でも自転車や歩行者は相手が悪くても怪我をするのは自分だということを
わすれないでおくれ.」

青切符が役に立った.

1999年10月14日木曜日

バーチャルリアリティ

養老孟司先生が言ってました.

都市というものは古代からバーチャルリアリティの世界.
最近のコンピュータなどの機械の発達で,
バーチャルリアリティが注目されてきただけである.

納得.
庭の中に自然を作りこんだり,
何かをモチーフに建物などをデザインしたりというのは
まさにバーチャルな世界.
都市というのはその存在自体がバーチャルリアリティ.

そういうふうに思えば都市における人間関係の希薄さなどは,
はじめからあったのだ.

1999年10月11日月曜日

高校損得進学率90%以上

同僚のH氏との先日の会話の結論.

「まじめに考えれば考えるほど,高校はあほらしい.
高校に見切りをつけて退学する子は,大変正しくまじめな子だ.」

だいたい今時,高校にしがみついてるのは,まじめだからじゃなくて,損得を考えた結果だ.
「高校ぐらい卒業しておかないと…」
と親や先生に損得で説得され,納得させられ,その気になって学校に来ているわけだ.

損得で通っているんだから,適当に力を抜いて,卒業さえしてしまえばいいわけだ.
なるほど,無気力な生徒を見ていると,損得で来ているのだなと思う.



それに応えるべく,われわれ教員は,出席さえしていれば,学力0でも単位を与え,卒業証書を与えるのが仕事になっている.
学力保証はそっちのけだ.
学力を保証しようと力めば力むほど,損得で来ている生徒には煙たがられ,嫌われる.
「もっと気楽にやらせてくれよ」
これは教育困難校だけの問題ではない.
進学校でも受験に関係のない教科科目には見向きもしなくなる生徒が多くなることでもわかる.

入試を廃止して,履歴書に学歴を書くことを禁止したり,会社が学歴によらず学力試験だけで選抜を始めたら,本当に学力を身につけたいまじめな子が学校に戻ってくるかな.

でも,少数だが損得ではなくまじめに考えて高校に通っている子もいて,
彼らのおかげで,私も学校が楽しい.
多くを期待しすぎるのが,大人のよくないところ.
半分以上の生徒が授業を聞いていなくても,よく考えれば半分近くの生徒が授業を聞いてくれていることになる.
まだまだ,捨てたものではないな.

1999年10月10日日曜日

サイエンティフィック・リテラシー

の岩波新書がある.
まだ読んでいない.

現代人のサイエンティフィック・リテラシーの薄っぺらさが,先日の臨界被曝事故と無関係ではなさそうな気がしてならない.
一定質量以上のウランを集めると臨界に達することぐらいは,原子力産業に携わるものにとっては常識だと思っていたが,そうではないらしい.
それとも,扱っている物質がウランであるとは知らされていなかったのだろうか.
これから責任者の「保身」がみられるぞ.
あぁ無責任体質.

私が事件を知ったのは当日の夕方,ラジオの報道で知ったが,
「臨界に達する事故」という報道だった.
臨界という言葉の報道で,自体の重大さを理解したひとはどれくらいいただろう.
私は思わず車をとめて,風向きを確かめてしまったし,その後の天気予報はかなり注意していた.


臨界とは本来原子炉内部でだけ起こしてよいもの.
原爆はまさに臨界そのもの.
現在の核実験は「臨界前核実験」といって臨界にはしない.
それほど臨界は危険なもの.

サイエンティフィック・リテラシーの低下は危険なものに鈍感になり平気で危険なことをしたり,安全なものに必要以上に神経質になり,パニックになったりする.
さらに,科学を悪用されても見抜けない.

これは科学を使って詐欺をはたらいたりすることを指しているわけではない.
大企業や政府といった権力が民衆の収奪に使うということ.
これを助長するのが,科学に対する無知と,他者への無関心.
科学無知ならそもそも巨悪は見抜けないし,科学を知っていても無関心なら見て見ぬ振りをするだろう.
さらに心有る科学者がそれを見抜いても,科学的無知な社会(特にマスコミ)はそれを無視する.
で,気が付くととんでもないことになってるわけだ.

したがって,一般の人も科学の便利さを享受するだけではなく,少しずつでも知識を身に付ける必要もある.
科学に携わるものは他者へ無関心であってはならないし,
ましてや一部のものの利益のために科学を悪用してはならない.
高校で教わるくらいのことは常識だと思うのだが.

ところが科学の基礎知識を教える学校がその機能を果たしてはいない.
それどころか「理科離れが深刻」なんてことになってる.
日本碍子のCM「関係ないじゃん」がまさにそれを表している.
もちろん,これだけ高度にシステム化した社会で,学校の授業内容が直接,巨大システムの説明にはつながらないわけだが.
教員は「教科書を教える」ことに徹し,「教科書の暗記力」を試すテストをする.
ほんとは「教科書で教え」応用力をテストするんだが.
それをやると受験に直結しないから大部分は寝てしまう.
さらに,受験に関係のない学校なら,見向きもしない.
末期的とはこのことだ.

といいながら先日「暗記力テスト(学力テスト)」をやったのだが.

1999年10月8日金曜日

採点

おとといの学力テストの採点をしなければならんのだが,こんなことばかりでさっぱり進まん.
授業のプリントを作成せねばならんし,時給20円でだれか採点してくれないかな.